辞めたくなる理由と対処法
透析看護師は、夜勤や残業なしで日勤オンリーの働き方になる傾向にある。
ワークライフバランスを維持しやすく、メリットが大きいように思われるが、実際のところ外来や病棟、手術室などの看護師たちとは大きく異なる仕事であるため、現場特有の悩みを抱えているケースも少なくない。
透析看護師が「辞めたい」と思う理由に、閉鎖的な環境で、なおかつ単調なルーティンワークである点が挙げられる。
同じフロアで、ひたすら単調な仕事が続き刺激がないため、モチベーションの維持が難しいという声がよく聞かれる。
しかし単調とはいえ、機械操作や穿刺に関しては、患者の命に直結する医療行為となる。
専門的な機械操作を覚えるのは難しく、求められる穿刺技術も特殊であり、それらに慣れるまでに辞めたいと思うことも度々あるようだ。
もし上記のような辞めたい気持ちを抱え、モチベーションが低下しているなら、気持ちを切り替える方法を実践してみてほしい。
前述で挙げた透析看護師の悩みは、思考法と時間が解決してくれる。
単調なルーティンワークに嫌気がさしているなら、小さな目標を作り、達成した実績を見える化するのがおすすめだ。
作業一つひとつを頭の中でゲーム化し、レベルアップを図るのも良い方法といえる。
機械操作や穿刺の悩みは、時間をかけて経験を重ねるしかない。
先輩ナースに見守ってもらうなどして、徐々に自信を付けていこう。
気持ちの切り替え方法を紹介はしたものの、看護師の中には根本的に透析業務が向いていない人もいるものだ。
仕事のことを思い詰めてしまうほど、メンタルに悪影響が及んでいる場合は、無理して頑張らないのがベストだ。
そのときは、休職もしくは転職することを考えてみよう。